「三球!」
 夕暮れの西高、野球部専用グラウンドには、いつもと違う澄んだ鋭い声が響き渡り、続けて気持ちのいい音が空気を震わせた。騒がしかったグラウンドはしんと静まり返り、誰もがその二人の遣り取りに見入っている。三度続けられたそれを溜息を漏らしながら眺めていた部員たちは、座り込んでいた捕手がキャッチャーマスクを上げて投手の方へと走っていくのを見て、慌ててキャッチボールを再開した。汗の滲む顔を拭いながら、あれこれ投球について指示をしているのだろう。それを投手は素直に聞き入れている。傍若無人で他の誰も手が付けられない投手が、僅かに背の低い捕手の話だけは大人しく聞いている姿はなんとはなしに微笑ましい気がする。しかしそればかり見ているとまた怒られてしまうから(先程一度怒られたばかり)大人しくキャッチボールに励みながらも、部員たちはちらちらとそんな見慣れない二人の遣り取りを盗み見ていた。
 投手である主将がどうしても欲しがっていた捕手。そしてその主将が何度声を掛けても靡くことのなかった捕手が、二週間ほど前、弱小校から突然転校してきた。第一印象は誰もがきっと同じだったであろう。そしてその印象の半分は今も変わらない。しかしもう半分はがらりと変わってしまった。『やけに綺麗な顔をした、少し冷たそうな貧相な体型の男』。それが誰もが初めて彼を目にした時に思った彼の印象だった。綺麗な顔、というのは事実だから変わらない。変わったのは後半だ。無表情で真剣に何か思案している時には凍てつくように冷たく見える相貌も一旦話し出せば優しく緩んで見惚れるような笑みを湛え、一度試合が始まればその表情は誰よりも熱く闘志に燃えるクレバーなグラウンドの頭脳。そのギャップが何だか癖になるのである。
(おかしな話だよ)
 そしてその三日後にあった練習試合に、碌に調整もしないままで先発出場した。それはまるで何年も前から組んでいるかのような息の合いようで、以前から組んでいた二年生捕手も、納得せざるを得ないような完璧な試合展開だった。いくら西高よりは格下の南高相手だったからといって、五回コールド、しかも参考記録とはいえノーヒットノーランを叩き出したのである。それに加えて打者としても一点を上げた。打者や投手の実力なしには成し得ないとはいえ、捕手の頭に全打者のデータが入っていたとしか思えない全くぶれのない配球だった。今考えればあの人ならば同地方の高校の先発打者のデータくらいは頭にインプットされていそうだと、それは誰もが思っていることだった。そしてあっという間にその眼鏡の理知的美人は西高野球部に馴染んでしまっていたのである。


「大将お疲れっしたー」
「おーお疲れー。帰ったらさっさと宿題済ませろよ! でも夜更かしはすんな、遅刻しようもんなら覚悟しとけよー、予定時刻きっかりに出発するからな、遅れた奴は容赦なく置いてくぞ!」
 誰より遅れて練習を切り上げ、部員を全員送り出した後に漸く着替えを始めて、戸締まりをして部室の鍵を掛けて一番最後に帰る。それがどうやらこの主将、もとい大将であるらしい。何故主将が大将と呼ばれるのか後輩に尋ねてみたことがあるが、誰一人としてはっきりした答えを出せたものはいなかった。誰もが『何となく』と言うのだ。何となくそれらしいから、ということらしい。確かにガキ大将らしいといえばらしい、と天蓬もそのまま納得していた。部室内の簡易ミーティング用にある椅子に腰掛け、目の前に大きなファイルを置いたまま天蓬はちらりと、戸口に立って一人一人部員を送り出している几帳面な主将に目をやった。自分だってさっさと着替えたいだろうに泥だらけ、汗まみれの格好のまま笑顔で一人ずつ声を掛けている。人が好いのも極まればただの馬鹿ではないだろうかと思ってしまう。
 そして漸く最後の一人が帰ったのを見送った後、捲簾はドアを閉めて部室の中に入ってきた。中年男のような豪快な溜息を吐いて、そのままシャワーへ向かうのかと思えば天蓬の隣の椅子を引いてどっかりと腰掛けた。そして興味深げに天蓬のファイルを覗き込んで来る。興味深げに瞬く眸にはほとんど疲れが見られない。強いものだ。
「何これ、データ?」
「地区大会で当たると思われる主要高校の主な先発メンバーの基本データや打率、バッティングフォーム、癖なんかです」
「それって半端な数じゃねえだろ……っていうか、どうやってそんなの集めたんだよ」
「ビデオを見て。野球部が優遇されている高校はいいですね、部員が直接見に行かなくても教員がビデオを撮ってきてくれるなんて」
 その皮肉混じりの言葉を裏までしっかり受け取ったらしい捲簾は、僅かに呆れたような目をして再び溜息を吐いた。そしてユニフォームの汚れていない場所で指を拭い、ファイルに手を掛けた。最初は軽く流しているようだった彼は、見ているうちにその目を真剣にさせていく。褒められたくてやっていることではなくても、あまりに軽く受け止められれば悲しいものだ。だから彼がそうして真剣に見てくれることは本当に嬉しいこと。必死に集めたデータも活用されないなら意味がないからだ。
「すげ……いつこんなの纏めたんだよ」
「ここに転校してきて、顧問からビデオを預かってからです。まあ前に纏めたデータも中にはありますけど」
「そうじゃなくてさ、時間の話! うちの練習、時間的にも割と厳しいだろ。授業中にでもやってたのか?」
「馬鹿言わないで下さい、ちゃんと家に帰ってからやってますよ」
 そうきっぱり言えば、彼は目を瞠り次の瞬間には天蓬を咎めるように目を鋭くした。怒られる筋合いはない、と思いつつも何故かそんな顔で少し上から怒鳴り付けられると大人の前に立たされた子供のように反射的に肩を窄めてしまう。うっかり怯えた仕草をしてしまってから、何故自分が、と自己嫌悪に襲われて天蓬は深く溜息を吐いた。そして眼鏡の汚れがやけに目についたため眼鏡を外してシャツの裾で拭ってから再び掛け直し、相変わらずの人相の悪さでこちらを睨んでいる主将を真正面から見つめ返した。
「どうして勝利に貢献しようとする努力を、怒られなきゃならないんですかねえ……」
「勝利に貢献しようと思うなら家に帰ったら飯食ってさっさと寝るんだよ! ……だからうちに下宿しろっつってんのに、飯も楽だろ」
「確かに小母さんの料理はすごく美味しいですけど、そこまで迷惑は掛けられませんよ。それに僕結構パソコン使いますから電気代も掛かりますし、掃除洗濯嫌いですし、何より自分のパーソナルスペースに介入されるのが嫌いなんです。一人が気楽でいいんですよ」
 ビデオを見て手書きで纏めたものをパソコンに打ち込んでグラフ化する作業は深夜遅くまで続く。次の日の練習のためには早く寝るのが一番いいのは分かっていても、やらねばならぬと思えば寝つくことも出来ない。眠りたくなる時間に寝て、そして起きたくなる時間に起きるのが一番精神的にも身体的にもいいだろうと思っている。それで今までやってきたし、口出しされる筋合いもない。それらの気持ちを隠すことなく彼をじっと見つめ返すと、彼は呆気に取られたような顔をして暫くしてから大きな溜息を吐いた。そして椅子の背凭れに身体を凭せ掛けて、ぐったりと頭を手で押さえた。そのオーバーな反応に少し憎らしいものを感じながらも「何ですか」と訊ねてみる。ちらりと視線を上げた彼は、堪え切れなくなったように笑った。
「変なヤツ」
「あなたに言われたかないですよ」
「でも今日は早めに寝ろよ、明日から合宿なんだからな。遅刻されちゃ敵わない。ただでもお前んち遠いんだし……せめてもう少し近くに越して来いよ。安めの学生向けアパート結構あるぞ」
「不便なのは今年一年だけじゃないですか。それに甲子園が終われば毎朝早くから学校に来ることもなくなるんですし」
 そう自分で言ってしまってから、本当にもうあと少ししか時間がないのだと思い知る。ここに来たことが間違ったことだったとしても後悔する時間もない。そう、寝ている時間だって、惜しい。

「お前、根詰めすぎなんだと思うよ。気楽にいけとは言えないけど、もう少し柔軟に考えていいんじゃねえの」
「……僕、固いですか」
「んー、戦略を考える頭は柔軟かな。だけど自分は冷静だって思い込んで、自分がテンパってんのに気付けてねえ感じ」
「テンパってますか、僕」
「結構な……野球は一人でやるもんじゃねえんだし、全部抱え込む必要はない。まだ警戒心があるのかも知れねえけど頼られないのもかなり虚しい。ぶっちゃけると、もう少し甘えて欲しいなあっていうのが俺の本音なんだけど」

 口調は軽いがそれは確かに部のトップに立つ者の言葉だった。変な主将だ、と思う。ぼんやりとその真剣な目を見つめ返していた天蓬は、『甘えて欲しい』という表現が何だかおかしくて思わず吹き出してしまった。真剣な話をしているときに突然笑われて気分を害したのか彼は少し眉を顰めて、すっと手を天蓬の前に伸ばしてきた。何をする気かと思いながらも彼を見上げたままじっとしていると、その指先にぱちんと額を弾かれた。
「痛」
「人が真面目に恥ずかしいこと言ってる時に笑うな」
「恥ずかしいって自覚はあるんですね」
 そう返すと途端に言葉を失った彼は、野球部らしく浅黒く焼けた頬をほんのり赤く染めて誤魔化すように少し視線を横にずらした。そんなに照れるなら言わなければいいのにと思ってしまう。その顔を見ていると何だかおかしくて堪らなくなって、思わず声を出して笑ってしまう。彼はまた更に臍を曲げるだろうと思ったが、しかし彼は驚いたようにきょとんとして、照れたことも忘れたようにこちらを見つめた。笑いを収めて何ですか、と訊ねれば、漸く呪縛が解けたように目を瞬かせた彼は何でもない、とぶっきらぼうに言った。そして先程までの失態を誤魔化すように小さく咳払いをする。
「強引に誘った手前、俺に口出しする権利があるかっつうと微妙だけどな……だけど、お前がそんなだと、ちょっと辛い」
 そう、視線を微妙にずらしながら言う彼の顔を見つめていた。真剣になにか話している彼には申し訳ないが、何故か話が素直に頭に入っていかない。男の目から見ても端整で女好きのしそうな顔をしている男だ、それで甲子園常連校の野球部主将なのだからさぞかし女子から人気があるのだろうと思う。野球帽のせいで額に薄く焼け跡が残っている。そこを、汗がつ、と流れていくのをぼんやりしながら見つめていた。しかしちらりと向けられた、叱られた犬のような視線にふと我に返る。その視線に宿る感情に無意識に気付き、きょとんとして目を瞬かせた。
「……何か、割と罪悪感感じてたりします?」
 頭の半分では『まさかな』と思っていた可能性を口に出すと、彼はきまり悪そうに言葉に詰まって、土汚れのついている頭をがりがりと掻いた。そして手持ち無沙汰に、テーブルに広げられたファイルの端を指先で突付いている。そしてゆっくりと重い口を開いた。
「今のお前を見てるとな。無理矢理居心地のいい場所から引き離したせいで、壊れちまったように見えたから」
 その言葉を聞いてまず思ったのは、壊れたと思われるほどに最近の自分はおかしかったのだろうかということだった。もちろん自覚などあるはずもない。そのことに少なからずショックを受けていた。そこまで自分は周りが見えていなかったということだ。プレッシャーがなかったわけではない。二年間過ごした東高を三年になって出て、ライバル校へと転校した。東高にはそれを快く思っていない部員たちが幾らもいるだろう。もしも自分が来た西高が、それなりの成績を残せなかったら彼らは何と言って笑うだろう。黙って聞き流せる言葉ではないということは確かだ。意地でも成績を残さねばならない。何より、東を出てよかったのだと、自分が納得出来なければこの一年は無になってしまうのである。最後の年を無駄にして、友人を裏切って、得るものが何もないだなんて決して許されない。

「そんなに……おかしかったですか、僕は」
「俺以外はどうだかな。奴らは、お前が元々そういう奴なんだと思ってるかも知れねえし。でも俺は、お前が東でどれだけのびのびと野球してたか知ってるから、多少後悔があってさ」
「後悔、ですか」
 そう鸚鵡返しすると、彼は曖昧に笑って頷いた。
「お前が欲しかったのは本当だし、ここに来てくれたのは本当に嬉しい。だけどここに来たせいでお前の力を殺すことになってるなら」
 そうだとしたらやりきれない、と呟いて彼はふうと息を吐いた。そしてアンダーで流れ落ちる汗を拭き、組んだ自分の両手を見下ろしている。それを一体どうしたらいいのか分からない気分で見つめながらファイルの上に載せた掌を強く握り締めた。
 同情されている? この動揺を、不安を見透かされている? そんな馬鹿な。
「正直俺も焦りはある。お前とゆっくり距離を縮めるにしても、これから初戦までじゃあまりに時間がなさ過ぎるからな。無理矢理引っ張って来といて言うことでもないけど」
 その困ったような笑顔が癪に障る、と思った。手を動かした途端にテーブルを転がっていったシャープペンシルを捕まえて落ち着きなく指先で回しながら焦れたようにその俯いた顔を眺めた。彼はそんなしおらしい態度が似合う男ではない。
「……無理矢理、ですか。馬鹿にしないで下さいよ、それじゃあまるで僕があなたのしつこい勧誘に負けたみたいじゃないですか」
「え?」
「何度言えばいいですか。僕は自分の意思で勝つためにここに来たんです、あなたに指図されて意思を捻じ曲げられたわけじゃない。らしくもなくテンパってるのだってどうしても勝ちたいからでしょう、いつもなら嫌味まで額面通り受け取って無視するくせにどうしてこういう時に限って穿った考え方をするんですか」
 彼は毎日毎日、自分の練習だって半端な量ではないだろうに練習が終わった頃にふらりと自転車で姿を現した。それも、随分疲れているだろうに何でもないような顔をして軽い口調で声を掛けてくるのである。ならばずっとそのスタンスを貫いて欲しかった。そんな下手に出るような態度は鬱陶しい。その苛立ちの意味を探れば探るだけ深みに嵌る。
「何……?」
「僕を引っ張ってきたからには、好きなだけ活用しろと言っているんです。温存しているような時間はないはずですよ」
 そう言うと、彼は心底驚いたように目を見開いた。そして明らかに動揺したように目を泳がせている。暫くああでもないこうでもないともごもごと口篭っていた彼は、突然頭を抱えて大きく溜息を吐いた。それを見ていると、自分が何かおかしなことを言ったようできまり悪くなる。しかし先程言った言葉には欠片ほども嘘はない。彼をトップに据えた野球部に移って来たのだから彼に好きに使われる覚悟はある。
 そのまま俯いて呆れでもしているのだろうかと思ったが、僅かに目に見える肩の揺れで彼が声を噛み殺して笑っているのが分かった。
「お前のこと、やっぱりよく分かんねえ」
「そんなに分かりたいですか」
「完全に理解するには、三年あっても足りねえな」
「そうですか?」
「ああ」
「僕は、あなたには全部見透かされているような気がするのに」
 その切れ長の猫目が不思議そうに瞬いて、くっきりと自分を映す。それを一秒も見ることなく、天蓬は目を逸らした。帰る準備をしなければならない。ファイルを畳み、ペンをしまい始めた天蓬を見た彼は慌てたように立ち上がった。そしてロッカーの方へと走っていく。
「おい、シャワーしてくっから帰らないで待ってろよ。すぐだから」
「どうしてですか? さっさと寝ろって言ったの、あなたでしょう。早く帰って寝たいんですけど」
「無用心だろうが」
「女子部でもあるまいし。誰もあなたのシャワーなんて覗きませんよ」
「馬鹿、誰もそんな心配しねえよ! いいな、今日はうちで飯食って泊まってけ。明日早いし、近い方がいいだろ」
 そう言って彼は天蓬の頭の上に掌を載せてぐりぐりと押し付けるように撫でてくる。そして天蓬が反論する間もその手を跳ね除ける間もなく、すぐに身を翻しまっすぐにシャワー室へと走っていってしまった。
「ちょ、何を勝手に……聞いてませんね」
 さっさとタオルや制服を持って走っていってしまった彼は天蓬の言葉に耳を傾けるつもりは露ほどもないようだ。急がねば天蓬が先にさっさと帰ってしまうとでも思っているのだろうか。言い掛けた反論は虚しく一人きりの空間に響くだけだったため、途中で止めてしまった。

(頭撫でられたのなんて、何年振りだ……?)
 わしわしと、まるで犬の頭でも撫でるように撫でられた頭に手を乗せてみる。ぼさぼさになった髪がぴんぴん跳ねているのが鏡に映って見えた。ぼうっとそれを眺めながら、手で軽くその髪を整える。
(本当にうまくやっていけるのか、心配になってきた)
 そう思いながらも、先程の挙動不審な彼を思い出すと少し笑えてしまう。ファイルをバッグに押し込めた時、ふとバッグの片隅に光る携帯電話に気付いた。少し躊躇った後、それを手に取って開き、何件か溜まっているメール画面を開いた。FROMの欄に目を滑らせて、目当ての名前が見つけられなかったことに深く溜息を吐いた。一旦落ち込んでしまうと他のメールを読む気にもなれず、そのまま携帯電話を畳んでバッグの底深くにしまってしまう。そしてバッグのファスナーを閉めてしまってから、縺れるように椅子に座り込んだ。そのままぼんやりとバッグを見つめていると、部屋の奥からばたばたと物音が近づいてくるのに気付いた。そして続いて響いたドアの開く音の後に、熱を帯びた僅かな湿気と石鹸の匂いが鼻先を通り過ぎていった。
「お、大人しく待ってたな」
 ドタバタと近づいてきた制服姿の彼はロッカーを開けてバッグに泥まみれのユニフォームを押し込んでいる。天蓬の様子が少し変わったことにも気付いていない。または気付かぬ振りをしているのだろう。湯でしっとりと濡れた肌をバッグから出した参考書で扇ぎながら、彼はゆっくりと振り返ってこちらに近づいてきた。無意識に身構えようとするその前に、彼の手は再び天蓬の頭の上に降りてきた。湯上りのせいか、少しだけ熱い。
「あなたって、恐い人ですね」
 されるがままになるのが何だか憎らしくて最後の抵抗とばかりにそう毒気付くと、彼は一瞬目を瞠った後少し嬉しそうに笑った。
「伊達に怪物級だの言われちゃいねえよ」
「僕に怪物の女房が務まりますかね」
「何言ってんだ、俺が選んだんだよ」
 態度の大きさは、確かに怪物。そう呟くと、彼は可愛くねえヤツ、と呟いて、一拍後には声を立てて笑い出した。










試合で勝つと捕手が走っていって投手をだっこするシーンがあったりしますが、このバッテリーだと逆。自分が楽しいだけの話になりました。            2007/09/14